「次はVRとARが来る」ゴールドマン・サックスが明言
今年はVR HMD元年と呼ばれているが、ゴールドマン・サックスは、「次世代コンピューティングプラットフォームはVR/ARに決まった」と宣言している。
世界最大級の投資銀行であり多大な影響力を持つゴールドマン・サックスの、テレコミュニケーションズ・ビジネス部門リーダーであるヘザー・ベリーニ氏が、「次に来るのはVR(Virtual Reality、仮想現実)とAR(Augmented Reality、拡張現実)であり、それは次世代コンピューティングプラットフォームだ」というビデオリポートを発表した。
このリポートは、世界のVR/AR市場は2025年までにおよそ800億ドル(約9兆円)に達すると予測している。これは、現在のデスクトップPC市場にほぼ匹敵する規模だ。「現在、VRは主にゲーマーの暇つぶしだと思われているが、そうしている間にも、人々の日々の生活に大きな衝撃を与えるようになってきている」とベリーニ氏。
「不動産を探すとき、週末に50軒の家を見て回るかわりに、不動産業者のオフィスでヘッドマウントディスプレイを装備して仮想ウォークスルーを歩くことで、50軒の候補を20軒に絞り込むことができるかもしれない」と述べ、VRのビジネスチャンスを指摘している。「この10年でスマートフォンが我々の生活を変えたように、VRとARは影響を与えるだろう」としている。
今年はOculus Rift、HTC Vive、PlayStation VRの一般販売が行われるVR HMD年だが、PSVRを除けば必要なPCのスペックは非常に高いのが現状。10年後にはパソコン並みのプラットフォームになることを期待していいだろうか?
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