Google、固定電話サービス「Fiber Phone」を米国でスタート
Googleが、「Google Voice」の技術を応用した家庭向け固定電話サービス「Fiber Phone」を米国で開始する。月額10ドルで、国内通話は無制限、国際電話はGoogle Voiceと同額で利用できる。留守電や緊急電話などの固定電話の機能はすべてサポートする上、固定電話への着信をスマートフォンで受ける機能などもある。
米Googleは3月29日(現地時間)、米国で展開するブロードバンドサービス「Google Fiber」の一環として、家庭用固定電話サービス「Fiber Phone」を発表した。
ユーザーは、現在使っている電話番号をそのまま使って(新しい電話番号を取得することも可能)Fiber Phoneに移行できる。留守電や911(日本の110番に当たる緊急電話)など、従来の固定電話で可能な機能はすべて備えるとしている。
Fiber Phoneでは同社が2009年から提供している電話サービス「Google Voice」の機能を採用しており、基本的な固定電話の機能に加え、留守電のテキスト化や、同じ電話番号への着信にモバイル端末からも出られる機能などがある。
Fiber Phoneを使うには、既にある固定電話をGoogleから貸し出される「Fiber Phone box」を接続する。
価格は月額10ドル。米国内での通話はかけ放題だが、国際電話の料金はGoogle Voiceの料金に準拠する。
GoogleはFiber Phoneの提供を段階的に拡大していく計画。現在Google Fiberを提供しているのはアトランタ、オースティン、カンサスシティ、プロヴォの4都市のみだが、近くサンフランシスコやナッシュビルでも開設する見込みだ。
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