Microsoft、マルチプラットフォームアプリ開発ツール「Xamarin」を無償に
Microsoftが、2月に買収を発表したAndroidおよびiOS向けモバイルアプリ開発ツール「Xamarin」をVisual Studioに統合し、無償で提供すると発表した。
米Microsoftは3月31日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2016」において、iOS、Android、Windowsアプリを開発するツール「Xamarin」を無償化したと発表した。XamarinのツールがVisual Studioに統合された。Visual Studioの無料版(Community Edition)でも利用可能だ。
Macを使う開発者は、「Xamarin Studio Community Edition」を無料で利用できる。
同社は2月、Xamarinの買収を発表し、3月18日に取引を完了した。
Xamarinはこれまで、サブスクリプション製で有償提供されてきた。例えばAndroidアプリの開発ツール「Xamarin.Android Business」は年額12万7800円だった。
同社はまた、「Mono Project」がMITライセンス下で再リリースされ、.NET Foundationに寄贈されたことも発表した。Xamarinのランタイムもオープンソース化された。
さらに、向こう数カ月中に、Android、iOS、Mac向けのXamarin SDKもMITライセンス下でオープンソース化する計画という。
Microsoftのサティア・ナデラCEOは、「モバイル第一、クラウド第一」を提唱しており、前日の基調講演でも人々に何かを実現させるための道具を構築するという同社の目標のために、マルチプラットフォーム化を推進していくと語った。
「Xamarin Studio」あるいは「Xamarin for Visual Studio」はこちらからダウンロードできる。
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