世界自然保護基金(WWF)は4月10日、全世界の野生トラの個体数が約100年ぶりに増加したことを発表した。2010年の調査では3200頭ほどだったが、最新のデータによると約3890頭まで回復した。
インド、ロシア、ネパール、ブータンでの保護活動が実を結び、個体数増につながったという。
野生のトラは1900年代には10万頭以上が確認されていたが、密猟や森林破壊、内戦などの影響で個体数が大幅に減少。70年代にインドなど各国政府が狩猟を禁じ、保護活動を始めたが、ジャワトラやカスピトラなどは既に絶滅している。
同団体や各国政府は2022年(偶然にも寅年)までに、個体数を倍にする目標を掲げる。政府や現地コミュニティとの取り組みのほか、法整備や最新技術の活用を通して、保護活動に注力していく方針だ。
関連記事
- パンダだって恋をしたい! 好きな相手としかしたくないことが判明
ジャイアントパンダの人工繁殖がうまくいかなかったのは、好きな相手ではなかったからだ――そんな論文が発表された。 - 現代の浦島物語?――JR西日本、“カメ救助装置”で事故と遅延を防止
線路にカメが挟まり、列車が遅延するトラブルを防ぐため、JR西日本が須磨海浜水族園と共同でカメを安全に逃がす防止策を発表した。 - AKB、杉本彩さんなど160人がペットの命の大切さ訴え 神奈川県、「それが大事」動画を公開
神奈川県は、ペットの命の大切さを杉本彩さん、AKB48、デヴィ夫人など著名人が歌とともに訴える動画「それが大事」を公開した。 - “かわいい”を感じると注意力アップ? 3年前の研究がネットで話題に
広島大学が3年前に発表した「幼い動物の“かわいい”写真を見ると、注意力が向上する」との研究結果が今になってネットで話題になっている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.