VRコンテンツに人だかり――「幼馴染の膝枕と耳かき」「失禁体験装置」など登場:ニコニコ超会議2016
耳かきや失禁などをVR(仮想現実)技術で体験できるブースが「ニコニコ超会議2016」に出展し、来場者の注目を集めた。
「ニコニコ超会議2016」(4月29〜30日、千葉・幕張メッセ)には、アニメキャラクターに耳かきをしてもらえる「なごみの耳かき」、失禁を体験できる「ユリアラビリンス」などVR(仮想現実)関連のブースが出展し、来場者の注目を集めた。
DLsite.comは、耳かきを体験できるVRゲーム「なごみの耳かき」を出展。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)とイヤフォンを装着すると、幼馴染の「なごみ」が膝枕と耳かきをしてくれる。バイノーラル録音による立体音響を採用し、頭の角度に合わせて声や息遣いを変化させ、没入感を高めている。同ゲームアプリは、スマートフォンアプリ(iOS/Android)として無料公開している。
電気通信大学のサークル「ロボメカ工房」は、失禁体験装置「ユリアラビリンス」を公開。排尿時の腹部への圧迫感、股間部の温かさなどを再現し、「安全かつ快適な失禁感を提供する」という。
幕張メッセの上空150メートルから飛び降りる体験ができる「VR DIVE」も登場。宙吊りの状態でHMDを装着し、強風や熱風と映像を組み合わせ、スカイダイビングの気分を味わえる。
大手企業もVR関連のコンテンツを出展していた。日本航空(JAL)は、米MicrosoftのHMD「Microsoft HoloLens」を使い、パイロットや整備士が訓練を行う業務用アプリを披露。何もない空中に航空機エンジンが現れているような3D映像が出現し、指で回転させたり、サイズを変更したりできる。
ソニーコンピュータサイエンス研究所(SCSL)と山口情報芸術センター(YCAM)は、VR技術を応用した鬼ごっこ「Parallel Eyes」を出展。HMDを装着すると、自分を含む4人分のカメラ映像が表示される。自分の視点を探し出し、他の映像から鬼の位置を把握する――という戦略性が必要なゲームだ。
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