秋月で買った「小型アンプキット」を組み立てる:太田智美がなんかやる
「しゃべるお花畑」をつくるため、秋月電子通商で部品を購入。今回はマイクロマウスとPCを接続して音を出す装置を作る。
太田智美です、こんにちは。
ふしぎの国のアリスに出てくる“しゃべるお花”の世界をつくりたい――そんな思いから始まった「しゃべるお花」プロジェクト。当初は10万円かかると言われどうなることかと思ったが、筆者がプライベートで購入したロボットPi:Co Classic2を使用することで、なんとか予算内(3000円)で収まることに。まずは花から音を鳴らす装置をつくるため、はんだ付けをしながらアンプを組み立てる。
秋月電子通商で部品を購入。箱を開けると……ふぁぁああああ梱包が美しい……!
買ったのは「DCジャック付ケーブル1.8メートル(2.5ミリ) MC-2377」(250円)、「VFF/スピーカーコード 5メートル2色」(350円)、「3.5ミリΦステレオミニプラグ MP319」(50円)、「TA7368使用小型アンプキット」(300円)、「スピーカー8Ω8W」(100円)で、合計1050円。
はじめに小型アンプキットを組み立てる。はんだごてのスイッチを入れ、380度くらいになったら準備OK。ちなみに今回使うはんだは、鉛とスズの合金。「食べないこと、なめないこと!」が注意点だ。
TA7368使用小型アンプキットには「炭素被膜抵抗(茶黒黒金)」「可変抵抗(VR)」「積層セラミックコンデンサ」「電解コンデンサ(470μF)」「オーディオパワーアンプIC TA7368PL」がそれぞれ1つずつ、「電解コンデンサ(100μF)」が3つ入っている
はんだ付けは、背の低いものから基板に付けていくのが基本。ということで、キットに入っている「炭素被膜抵抗」→「可変抵抗」→「積層セラミックコンデンサ」→「電解コンデンサ(100μF)」→「電解コンデンサ(470μF)」→「オーディオパワーアンプIC TA7368PL」の順に付けていく。可変抵抗は脚が基板にくっつくまでぐっと押すのがポイントだ。はんだが付いたら、飛び出た部分をニッパーでカットする。
部品によって高さがまちまちのため、徐々にはんだ付けしにくくなるが、実は基板にはこんな工夫が。基板の4隅に空いた丸い穴はスペーサーを取り付けるためのもので、高さを調整したり基板がガタガタと揺れ動くのを防いだりできる。今回はスペーサーの代わりにクリップスタンドで基板を逆さに挟み、部品が落ちないようテープで仮留めすることにした。
アルミ電解コンデンサは熱に弱いため、基板から1ミリ浮かした位置にはんだ付けする。よく見ると「85度」と印字されている。これは、この温度を超えると破裂するという意味。長時間使うと熱を持って破裂してしまうのだそうだ。こわい。
こうしてアンプが完成。「しゃべるお花畑」の完成に向け、次はいよいよプログラミングに挑戦する。まだまだ先は長い……(つづく)。
【次回予告(変わるかも)】いよいよハードが完成。Pi:Co Classic2のプログラムを組む。
【次次回予告(変わるかも)】「しゃべるお花」完成予定!
筆者プロフィール
小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入。小・中・高とピアノを専攻し、大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業。その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し修了した。
大学院を修了後、2011年にアイティメディアに入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営・記事執筆などに携わり、2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属。プライベートでは約1年半、ロボット「Pepper」と生活を共にし、ロボットパートナーとして活動している。2016年4月21日にヒトとロボットの音楽ユニット「mirai capsule」を結成。
(太田智美)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.