GitHub、日本は「米国に次ぐ第2の市場」 オープンソースコミュニティと企業をつなぐハブに
GitHub Japanは、新カントリーマネージャーに藤田純氏が就任したことを発表した。日本は今後も米国に次ぐ「世界第2位のマーケット」として注力していく。
GitHub Japan(ギットハブ ジャパン)は5月19日、藤田純氏が新カントリーマネージャーに就任したことを発表した。藤田氏は大学時代コンピューターサイエンスを専攻しており、JavaデベロッパーとしてIPベースの携帯インフラをつくっていた経験を持つ。
GitHub Japanは、ソースコード共有ツールを運営する米GitHubの日本法人。同社初となる国外支社であり、昨年6月の開設以降、日本語でのテクニカルサポートや法人向けツール「GitHub Enterprise」の販売促進に注力している。日本でも愛用者は多く、「米国に次ぐ世界第2位のマーケットとして日本を位置付けている」(藤田氏)という。
今後の日本市場への展望として、「オープンソースコミュニティや企業、政府、教育機関とをつなぐハブの役割を担っていきたい」と話す。GitHubはオープンソースコミュニティから成長したサービスであり、ここ1年ほどで法人向け「GitHub Enterprise」が大手企業に導入されるようになったが、個人向けの「GitHub.com」の方が歴史は長い。藤田氏は「最近よく、GitHubはエンタープライズに注力するようになったのかと聞かれることがあるがそうではない」と強調した。
「ビジネス面から見てもどちらも大切。例えば、オープンソースコミュニティで活動しているGitHub.comの利用者は会社に属していることが多く、GitHub.comがいいものであれば、自分の所属している会社への導入を求めるだろう。結果的に、個人開発者の満足度を高めることが法人導入につながっている。それぞれのプロダクト、ユーザーのハブとして、エコシステムを構築していきたい」(藤田氏)。
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