ロボットの接客を利用したいと思わない人が約4割――クロス・マーケティングが、そんな調査結果を明らかにした。
コミュニケーションロボットによる接客に対する意向を調査したところ、「全く利用したいと思わない」「あまり利用したいと思わない」という答えが全体の43.3%を占めた。理由としては「会話の微妙なニュアンスなど、人間の接客がよい・勝っている」(27.4%)、「人間より時間や手間が掛かりそう」(26.9%)など、技術面でのぎこちなさや不足感を指摘する声が多い。
接客ロボットの存在を知っている人は80.1%と高いが、実際に接客を体験したことがある人は7.1%にとどまった。体験した人の評価は「楽しい」(67.1%)、「親しみやすい」(49.4%)、「気軽に利用しやすい」(41.2%)などが挙がっている。
ロボットの接客に「非常に抵抗がある」「抵抗がある」と答えた人は25.1%。半数程度が「抵抗はないが、違和感がある程度」(48.5%)と答えている。
調査は、関東1都3県の男女20〜79歳、1200人を対象に、5月14〜15日に行った。
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