ニュース
夏目漱石が現代によみがえる? 朗読する「漱石アンドロイド」開発へ
文豪・夏目漱石がアンドロイドで現代によみがえる? ――「漱石アンドロイド」開発プロジェクトを二松学舎大学が発表した。
二松学舎大学は6月7日、小説家・夏目漱石の姿や声を再現する「漱石アンドロイド」の開発プロジェクトを発表した。生前の資料をもとに子孫の協力も得て、朗読や講義ができるロボットを作り出す。
夏目漱石が論語・漢詩を学んだ同大の創立140周年を記念した事業の一環。ヒューマノイド型ロボットを研究する大阪大学の石黒浩教授の監修のもと、「マツコロイド」などを手掛けるエーラボが制作を手掛ける。
漱石の子孫である夏目房之介さんの協力を得て、音素を解析・抽出し、音声を創作。朝日新聞が所蔵する漱石関連資料やデスマスク、写真集などを資料として活用する。漱石の足跡をたどる伝記的な調査・研究を改めて実施し、得られた成果やデータも反映する。
朗読などの講義用プログラムを作成・搭載し、漱石アンドロイドを使った講義・授業の実施や、アンドロイドに対する受容性のアンケートなどで、教育現場での活用可能性を探る。その他、講演会での利用や他の学校への出張や出前講義も検討するという。
関連記事
- 人間そっくりロボットの石黒教授、ロボットに合わせて美容整形も
人間そっくりのロボット「Geminoid」の生みの親、石黒教授は、ロボットに合わせるために自らの美容整形も試みているという。 - マツコ・デラックスの等身大アンドロイド「マツコロイド」誕生 本人の全身型取りリアルに再現 石黒教授監修
マツコ・デラックスさんをモデルにした等身大アンドロイド「マツコロイド」を、電通などが開発した。 - 異色のロボット「テレノイド」が「人類の新しい友人」に 高齢者との対話サービス事業化へ
ロボット「テレノイド」を活用した高齢者向けコミュニケーションサービスの事業化が始まる。思い思いの姿を投影できるニュートラルな外観が特徴のロボットとの対話を通じ、高齢者の生活改善につなげる。 - 東芝、「人間らしい」ロボット開発 腕や手が自然に動く 来年度実用化へ
東芝は、人間らしい容姿で腕や手が自然に動くというコミュニケーションロボットを開発した。来年度には受付窓口や展示会の案内係用のロボットとして実用化を目指す。 - 江戸川乱歩「怪人二十面相」、青空文庫で公開
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ第1作「怪人二十面相」が「青空文庫」に加わった。著者の死後50年が経過したことで元日に著作権が失効し、パブリックドメインとなっていた。 - 青空文庫に谷崎潤一郎「春琴抄」、江戸川乱歩「二銭銅貨」など登場
谷崎潤一郎や江戸川乱歩、中勘助らの作品がパブリックドメインとなり、青空文庫に登場した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.