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TV局遮断の米下院での座り込み、Facebookの「ライブ動画」やPeriscopeで多数実況
米合衆国議会議事堂で行われた銃規制強化を求める民主党員による異例の座り込みを、多数の議員が自らのスマートフォンから実況した。議会は本会議場のビデオカメラの使用を禁じたが、Facebookの「ライブ動画」やTwitterのPeriscopeが報道手段となった。
米連邦議会下院で6月22日(現地時間)に行われた銃規制強化を求める民主党員による異例の座り込みの様子を、議員らや非営利のCATV局がFacebookやTwitterで実況した。
この座り込みは、米フロリダ州オーランドで12日に発生した銃乱射事件を受け、民主党議員らが銃の規制を強化する法案を可決するよう訴えるために実施したもの。本会議場の床に多数の議員が25時間にわたって座り込んだ。
この様子は当初、非営利のCATV局C-SPANが自局で放映していたが、議会が管理する本会議場のカメラからの中継を禁じた。民主党員は自分のスマートフォンから座り込みの実況し、C-SPANもそれに続いた。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは自身のFacebook投稿で、10人以上の議員が「ライブ動画」で実況した座り込みの動画へのリンクを紹介し、米東部時間の22日午前10時の段階でこれらのライブ動画が300万回以上視聴されたと語った。
「ライブ動画は検閲されず、リアルだ。スマートフォンさえあれば、世界中に共有したいシーンをリアルタイムで公開できる。個人の誕生パーティーからNBAチームのロッカールームでの優勝祝い、そして合衆国国会議事堂での深夜の会議まで、他では見ることのできない瞬間を見せてくれる」(ザッカーバーグCEO)
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