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「今や雑誌は情報ではなく“雑貨”」――女性向けWebメディア「MERY」が紙の雑誌を創刊した理由(4/4 ページ)

月間2000万UUを超える女性向けキュレーションサービス「MERY」が3月に雑誌を創刊。全国でほぼ5万部が完売する反響となった。出版不況や雑誌離れが叫ばれる今、Web/アプリを飛び出し、あえて紙のメディアに挑戦した理由とは――。

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 反響を受け、8月には第2号の発売が決定。今後も継続的な刊行を予定している。発刊ペースは今後調整を検討していくという。

 編集中の次号では、読者参加型企画やWeb/アプリ連動のコンテンツをさらに増やす予定だ。誌面で紹介したコーディネートに近いものを“プチプラ”(リーズナブルな価格)で紹介、メイクの手順やヘアアレンジのコツを動画で――など、デジタルコンテンツとの連動のパターンも広げていきたいという。

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ペロリ 野崎耕司コンテンツ事業部長

 出版不況が叫ばれる中、雑誌作りにチャレンジしたのはシンプルに「役割として、紙でしか表現できないことは必ずあると思ったから」(野崎部長)。Webメディアとしてある程度の認知度があり、熱心なファンもついている状態でスタートできたメリットは大きく、Webの特性と雑誌の魅力を組み合わせることで表現の可能性を広げ、相乗効果を生んでいければと話す。

 「雑誌離れと言われるが、モデルやタレントのスタイルブック(ファッションやメイクを含めたライフスタイルを紹介する本)は人気を集めているし、今の読者が雑誌や本の形でほしいものは、情報よりも“好きになれる世界”なのだと思う。Webが中心にあるからこそできるアプローチや見せ方はまだあるはず」(野崎部長)

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