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AR眼鏡をかけると腕が“キーボード化” NECが医療・食品加工で活用へ
眼鏡型端末で手元を見ると、仮想キーボードが現れ、指の動きでボタン入力やフリック入力ができる――NECがAR(拡張現実)技術「ARmKeypad Air」を開発した。
NECは7月13日、人間の腕を仮想キーボード化する技術「ARmKeypad Air」(アームキーパッド・エアー)を開発したと発表した。眼鏡型端末をかけて手元を見ると、仮想のキーボードが現れ、指のジェスチャーでボタン入力やフリック入力ができる――というAR(拡張現実)の技術だ。端末に直接触れる必要がなく、両手もふさがらないため、医療や食品加工の現場で活用が見込めるという。
昨年11月に発表した「ARmKeypad」を改良したもの。眼鏡越しに見ると、腕に仮想キーボードが登場。あたかもキーボードや入力ボタンを装着している感覚だ。
従来のARmKeypadでは腕時計型端末でキータッチによる振動を検知していたが、改良版では眼鏡型端末の画像認識機能のみでキーボードの表示位置を決めたり、指の動きを読み取ったりできる。表示位置を眼鏡型端末で認識するためには、QRコードのような「ARマーカー」や企業ロゴなどを作業服の腕の部分に貼り付けておく必要がある。
衛生面から腕時計を着用できない医療現場や食品加工の現場、油などで手が汚れる作業現場――などで活用を見込む。今後5年間、同技術を使った契約総額で数百億円の売り上げを目指すとしている。
同技術は「国際モダンホスピタルショウ2016」(7月13〜15日、東京ビッグサイト)に出展される。
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