ニュース
世界最大規模のファイル共有サイト「Kickass Torrents」のオーナー逮捕、サイトは閉鎖
上映中の映画もダウンロードできた世界最大規模の違法ファイル共有サイト「Kickass Torrents」のオーナーである30歳のウクライナ人が逮捕され、サイトは閉鎖された。
米司法省(DoJ)は7月20日(現地時間)、“現在最も訪問者数が多い違法なファイル共有サイト”であるKickass Torrents(KAT)のオーナー、アルテム・ヴォーリン(30)を著作権侵害とマネーロンダリングの疑いで逮捕・告訴したと発表した。
ヴォーリンはウクライナ在住で、同日ポーランドで逮捕された。米連邦政府は同容疑者の米国への引き渡しを要請する計画という。DOJによると、KATでの違法ファイル共有による被害は10億ドル以上。
KATでは、まだ映画館で上映している映画がダウンロードできたという。約28カ国語をサポートし、月間訪問者数は5000万人以上。年間広告収入は1250万ドル〜2230万ドルに上った。
現在、Kickass TorrentsのWebサイトにはアクセスできない状態だ。
「ヴォーリンは多数の国のサーバを利用し、ドメインを頻繁に移動することで法の目をくぐってきた。だが今回のポーランドでの逮捕で、サイバー犯罪は正義から隠れることはできないことを示した」(DOJ)
関連記事
- 映画の日本語字幕を無断作成・公開で初の逮捕者
映画の日本語字幕を違法に作成し、アップロードした著作権法違反の疑いで、東京都文京区の男(54)が逮捕された。 - 高校生の男子8割、女子7割が「ネットで小遣い稼いだ経験がある」
男子高校生の8割、女子高校生の7割が「ネット上で小遣いを稼いだ経験がある」――10〜18歳の子どものスマホ利用についての調査結果をデジタルアーツが発表した。 - ファイル共有ソフトユーザーを一斉取り締まり 3日間で40人摘発
警察がファイル共有ソフトユーザーの一斉集中取り締まりを行い、40人を摘発した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.