次期Googleオリジナル端末は「Nexus」でも“バニラ”Androidでもない?
Googleが2010年から提供しているオリジナルAndroid端末の今年のモデルは「Nexus」ブランドを冠さず、搭載するのは素の(バニラ)AndroidではないとAndroid Centralが報じた。
米Googleが今秋に発表するとみられるオリジナルブランドのAndroid端末は「Nexus」にはならない──。米Android Centralは8月30日(現地時間)、複数の“Googleの計画について詳しい筋”の情報としてそう報じた。
これまでのうわさでは、今年のオリジナルAndroid端末は台湾HTCが製造しており、5.5インチと5インチの2モデルになるとみられている。
Nexusの代わりにどのようなブランド名が付くのかは分からないとしている。筐体にはGoogleのロゴは刻印されるが、HTCのロゴは表示されないという。
また、Googleは従来のNexusシリーズは余分なスキンやアプリなどを追加しない“バニラ”(純粋な)Androidをユーザーに体験してもらうのが目的としてきたが、次期オリジナル端末はバニラAndroidではなく、独自のアプリやユーザーインタフェースを追加したものになるという。
Googleは2010年1月に最初のNexus端末「Nexus One」を発表して以来、タブレットも含む多数のNexusブランド端末を展開してきた。Nexus OneはHTC製で、その後、Motorola、LG Electronics、HuaweiなどのメーカーがNexus端末を製造した。
Googleは2015年12月にAndroid搭載の「Pixel」ブランドのハイブリッド端末を発売しており、米The Next Webは新オリジナル端末もPixelブランドになるのではないかと予測している。
現行の最新Nexus端末である「Nexus 5X」と「Nexus 6P」は2015年9月29日に「Android 6.0 Marshmallow」と同時に発表され、10月下旬に発売された。次期オリジナル端末に搭載される見込みのOS「Android 7.0 Nougat」は既にリリースされている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」は9月中に立ち上げか
Googleの新しいVRプラットフォーム「Daydream」の立ち上げは向こう数週間以内だと、Bloombergが報じた。最初の“Daydreamレディ”端末とみられるLG V20の発表は9月6日だ。 - 「Android 7.0 Nougat」正式版リリース 一部のNexus端末にローリングアウト中
Googleが、モバイルOS「Android 7.0 Nougat」の正式版を一部のNexus端末向けにローリングアウトし始めた。プレビュープログラム参加者もOTAでアップデートできる。全対象端末に行き渡るには数週間掛かる見込みだ。 - 次期Nexusの大きい方(コードネーム:Marlin)は5.5インチ?
今秋登場とみられる「Android Nougat」搭載の2台の新Nexus端末の小さい方のスペックに続けて、Android Policeが大きい方(コードネーム:Marlin)のスペックも予想した。ディスプレイは現行の「Nexus 6P」より0.2インチ小さくなるという。 - 次期Nexus端末の小さい方(コードネーム:Sailfish)は5インチ?
今秋登場とみられる「Android N」搭載の新Nexus端末は2台ともHTC製で、小さい方は5インチディスプレイになると、現行モデルの予測で実績のあるAndroid Policeが報じた。 - Google、Android搭載ハイブリッド端末「Pixel C」を14カ国で発売(日本はまだ)
Googleが、Android 6.0搭載のハイブリッドタブレット「Pixel C」を米国など14カ国で発売した。32Gバイトモデルは449ドルで、別売のBluetoothキーボード(149ドル)を装着すればノートPCとして使える。重さはキーボードを合わせて916グラムだ。 - Google、自社ブランド携帯「Nexus One」発表 SIMロックフリー版も
GoogleのNexus OneはAndroid 2.1と1GHzのSnapdragonを搭載した「スーパーフォン」。Googleがオンラインストアで直販し、2年契約付きのバージョンとSIMロックフリー版がある。