爆発報告相次ぐ「Galaxy Note7」、米当局も使用中止を呼び掛け
Samsungが8月に米国などで発売(日本では未発売)した最新Android端末「Galaxy Note7」で相次ぐ発火・爆発事故の報告を受け、米連邦航空局(FAA)、日本の国土交通省、米消費者製品安全委員会(CPSC)が使用中止などを勧告した。
韓国Samsung Electronicsが8月に一部地域で発売したハイエンドAndroid端末「Galaxy Note7」のユーザーに対し、米連邦政府の消費者保護当局、消費者製品安全委員会(CPSC)は9月9日(現地時間)、使用中止を呼び掛けた。
同端末の充電中あるいは使用中に爆発あるいは発火したという複数の報告を受けた措置としている。Samsungは2日、自主回収および購入者に対する交換プログラムの提供を発表しており、同社とCPSCは現在、法令に基づくリコール発令に向けて協力しているという。
これに先立つ8日には、米連邦航空局(FAA)がGalaxy Note7の機内持ち込みを制限する声明を発表した。同端末を機内に持ち込む際は電源を切り、充電しないよう、また、貨物室での発火の恐れがあるため、機内預け入れ荷物にしないよう勧告した。
同端末は日本ではまだ発売されていないが、日本の国土交通省も9日、「サムスン電子社における安全対策が講じられるまでの当面の間」、同端末の機内持ち込みについて日本の航空会社宛にFAAと同様の要請をしたと発表した。
Samsungは10日、既に同端末を購入したユーザーに対して交換プログラムについて再度告知する声明文で、「われわれの最優先事項は顧客の安全だ。(中略)顧客のご理解と忍耐に心から感謝する」という同社モバイルコミュニケーション事業部門社長、DJコー(高東真)氏のコメントを掲載した。
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