Ankerが家電新ブランド「eufy」 2万円台のロボット掃除機など“低価格・高機能”で攻勢
モバイルバッテリーなどで高いシェアを誇るAnkerが、新家電ブランドを立ち上げる。
スマートフォン関連製品を展開するアンカー・ジャパンは9月21日、新家電ブランド「eufy」(ユーフィ)を立ち上げ、ロボット掃除機やLEDデスクライト、超音波加湿器の新製品を発表した。10月5日から順次発売する。
円形ロボット掃除機の新モデル「Eufy RoboVac 20」は、厚さ約8センチのボディーに超音波センサーや落下防止センサー、充電ステーションに自動で戻る機能などを搭載。劣化しにくいリチウムイオン電池の採用し、前モデル「RoboVac 10」の2倍となる最大200分の連続稼働が可能という。室内でロボット掃除機の進入禁止エリアを設定できる周辺機器なども付属する。価格は2万9800円(税込、以下同)。10月5日に発売する。
「Eufy Lumos E1」は、他のガジェットなどを充電できるUSBポートを備えたLEDデスクライト。背面に2つのUSBポート(各ポート2.4アンペア、合計最大3アンペア)を搭載し、さまざまな機器を充電できる。5段階のカラー調整と6段階の照度調整が可能で、価格は5980円。11月上旬に発売する。このほか、4色のカラー調整と5段階の照度調整ができるシンプルモデル「Eufy Lumos A4」(3480円)も10月5日に発売する。
超音波加湿器「Eufy Humos Air」は、約4リットルのタンクを備え、最大約26時間の連続使用が可能。ミストレベルを3段階で選択でき、360度可動するノズルで必要な場所を正確に加湿できるという。発売日は11月上旬、価格は4980円。
今後はこれらの製品ジャンルに加え、さまざまな商品をeufyブランドで展開する予定。「特定カテゴリーの製品メーカーとして固定するのではなく、ユーザーの需要によって製品ロードマップを作り替えていきたい」と井戸義経CEOは話す。
スマートホームにも取り組む。米Amazon.comの音声アシスタントサービス「alexa」に対応する製品をeufyブランドで17年に発売するという。日本での販売も予定している。
理念は「インターネットネイティブ」
Ankerは、元Google社員が立ち上げた周辺機器メーカー。主にECサイトを用いたユーザーへの直接販売を手掛けている。
「メーカー純正品はサポートが充実している代わりに高価で、ノンブランド品は安い代わりに品質が安定せず保証にも疑問が残る。品質と価格が両立した周辺機器はないのか」――これがAnker設立のきっかけだと井戸CEOは話す。
同社は直販によって中間マージンを取り除くだけでなく、ネットならではの新たな価値を提供していきたいという。
「Ankerは、ユーザーの声から学べることを誰よりも理解している。サポートは自社で行い、いただいた声は製造部門に迅速に伝え、アクションにつなげることを創業当初から続けている。ネット時代にどうしたらユーザーに満足してもらえるか、逆算して考えたインターネットネイティブなメーカーだ。新ブランドと新製品のリリースで、新たな成長段階に進む」(井戸CEO)
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