トヨタ自動車は10月21日、燃料電池バス(FCバス)を2017年初めに発売すると発表した。まず、東京都交通局が路線バスとして2台導入し、同年3月に運行をスタートする。トヨタによれば「燃料電池バスの販売は日本初」という。
トヨタが03年から日野自動車と共同で取り組んでいるFCバスの走行試験のデータをもとに開発した。同社の燃料電池車(FCV)「MIRAI」向けに開発した「トヨタフューエルセルシステム」を採用し、内燃機関に比べてエネルギー効率が高く、走行時に二酸化炭素や環境負荷物質を排出しないという。
災害などの停電時には、外部に電力を供給する仕組みも搭載。最高出力は9キロワット、容量は235キロワット時の供給能力を備える。全長は約10.5メートル、幅は約2.5メートル、高さは約3.3メートル、乗車定員は77人。
20年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、東京都を中心に100台以上の導入を見込むという。
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