Microsoft、企業向けモバイルアプリ開発ツール「PowerApps」を正式公開
Microsoftが4月にプレビュー公開した企業向けアプリ開発ツール「Microsoft PowerApps」を公式版として公開した。「Office 365」および「Dynamics 365」利用企業は無料で利用できる。それ以外のユーザーは1人当たり月額760円で利用できる。月額4350円の上位プランもある。
米Microsoftは10月31日(現地時間)、4月にプレビュー公開した企業向けモバイル/Webアプリ開発ツール「Microsoft PowerApps」の正式版を11月1日に公開すると発表した。日本では既に公開されている。
PowerAppsは、オンプレミス(自社運用)なものを含む社内サービスをモバイルから使えるようにするビジネスアプリの社内開発を支援するツール。Microsoft OfficeのようなUIで、テンプレートやロジックフローを使うことで、コーディングの知識がなくても、必要なアプリを開発できるとMicrosoftは説明する。作ったアプリは、Web、Windows、iOS、Androidで利用できる。
アプリには、正式版公開時点でMicrosoftの各種サービスや「Dropbox」「Facebook」「GitHub」「Salesforce」「YouTube」など54のサービスとの接続を組み込める。
作成したアプリは、「environment」で社内で共有できる。environmentは「組織のデータ、アプリ、「Microsoft Flow」のフローを保存・管理するスペースで、これらを企業全体で管理することを支援するもの」という(詳細は公式ブログを参照されたい)。
PowerAppsは、Office 365(のEnterprise/Business Premium/Essentialsエディション)あるいはDynamics 365のユーザーであれば無料で利用可能だ。それ以外の場合は、1ユーザー当たり月額760円、月額4350円の2つのプランが用意されている。
Microsoftは同日、IFTTTのようにワークフローを自動化するツール「Microsoft Flow」も正式版として公開した(別記事)。
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