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オバマ米大統領、SNSの虚偽ニュース問題にコメント
バラク・オバマ米大統領は、「Facebookページやテレビでうまく仕上げられた偽情報が流れる今日、何と戦っているのか分からなくなる」が、大切なのは何が真実なのかを見極め、民主主義の基本を理解することだと語った。
「Facebookページやテレビで正しい情報と区別がつかないようにうまく仕上げられた偽情報が流れる今の時代、われわれは何と戦っているのか分からなくなる」──。バラク・オバマ米大統領は11月17日(現地時間)、独ベルリンで開催したアンゲラ・メルケル独首相との合同記者会見でこう語った。
米国では、8日の大統領選で大方の予測に反して共和党のドナルド・トランプ氏が勝利した後、同氏の勝利には米Facebookなどで出回った「虚偽のニュース」が与えた影響が大きいという批判が高まった。また、米Googleの「Google News」の検索結果のトップに「トランプ氏が一般投票でも勝った」という事実と異なるニュースが掲載されたことが問題になっている。
オバマ氏は、「SNSが人々の情報源になっている今日、われわれは何が真実で何がそうでないかについて真剣にならなければ、民主主義は崩壊する」とし、「数週間話題になったニュースに踊らされるのではなく、健全な民主主義の基本を理解することが必要だ」と語った。
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