LINEのハッシュタグ、未成年が“出会い”に利用 LINE「厳格に対応したい」
LINEの「ハッシュタグ」を、未成年が出会い目的に利用している。LINEは「問題は把握している」といい、「早急に厳格に対応したい」としている。
メッセージアプリ「LINE」の「ハッシュタグ」を、未成年が出会い目的に利用していると、ブログ「情報科学屋さんを目指す人のメモ」が指摘している。LINEは「問題は把握している」といい、「早急に厳格に対応したい」としている。
ハッシュタグは、LINEユーザーが日記などを公開できる「タイムライン」の機能で、今年5月末から6月にかけて実装された。ハッシュタグ付きで投稿すると、同じハッシュタグで投稿されたタイムラインを閲覧でき、同じ興味を持つユーザー同士で情報を共有できる。投稿は、「全体に公開」「友人のみ公開」など公開範囲を選べる。
“出会い”に利用されているのは、「#profile」というハッシュタグが中心だ。「中2女子です。友達募集」など友人を募集するテキストにこのハッシュタグを付け、LINE追加用のQRコードやURLを添付して「全体に公開」で投稿。タイムラインの投稿から直接友人申請はできない仕様だが、QRコードやURLを公開することで、友達申請を受け付けている。
LINEはこうした投稿について、「利用規約で禁止している『面識のない異性との出会いや交際を目的とする行為』に該当するものも含まれる可能性があり、対策を講じている」とコメント。全体公開に設定されたタイムライン投稿は24時間モニタリングし、不正利用を確認次第、削除などを行っているという。
ただ、「タイムラインへの投稿数が多く、現時点では一部対応が間に合っていない」とも。社内の運営体制を見直し、「早急に厳格に対応していく」としている。
LINEは基本的にリアルな友人とつながるためのツールだが、サービス公開直後の2012年ごろには、外部の掲示板サイトやアプリのレビュー欄などでIDを公開し、見知らぬ人とつながろうとする“出会い目的”のユーザーが多発して問題化。LINE(当時はNAVER Japan)は、掲示板サイトに対して運営を控えるよう連絡したり、13年以降、18歳未満のユーザーはID検索をできない仕様に変更するなどの対策を採ってきた。
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