Oculus、VR空間で友達と遊べる「Oculus Rooms」をまずは「Gear VR」向けに公開
「Oculus Rooms」は、友達(のアバター)と一緒に動画を鑑賞したりゲームで遊べるプライベートな仮想空間だ。まずはSamsung Electonicsの「Gear VR」アプリとして公開された。Oculus Rift版も2017年に公開の予定。
米Facebook傘下のOculus VRは12月15日(現地時間)、2つのVR向けソーシャルアプリ「Parties」と「Oculus Rooms」を発表した。まずは韓国Samsung Electronics製VR HMD「Gear VR」向けに公開した。同社のHMD「Oculus Rift」向けには2017年中に公開する計画だ。
Partiesは、HMDを装着したまま友達と音声チャットするためのアプリ。相手とつながるには、アプリ内で自分のFacebookアカウントとOculusのアカウントをリンクするか、相手の本名あるいはOculus名を検索する。友達リスト上の誰かがVR上でオンラインになれば、音声チャットを開始できる。
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Oculus Roomsは、Partiesで接続できるようにした友達とプライベートな仮想空間を共有できるアプリ。記事の最初に掲載した画像のような仮想のリビングルームで、簡単なアバターとしてお互いを認知できる。ここでは、集まった友達と音声で会話できるだけでなく、一緒にテレビを見たり、簡単なゲームをしたりできる。
向こう数カ月中にOculus Roomsで使えるゲームなどのアプリが増える見込みだ。
Oculus VRの親会社であるFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOはかねてVRは単なるゲーム体験プラットフォームではなく、人々がつながり、コミュニケートするための次世代の主要コンピューティングプラットフォームになると主張している。
Oculus RoomsはOculusが10月の開発者会議「Oculus Connect」で披露したアバターによるコミュニケーション機能よりはかなりシンプルなものだが、同社は「これはソーシャルVRのスタート地点にすぎない。われわれはVR内でのソーシャルな交流のための楽しい方法を構築していく」としている。
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