ニュース
「AirPods」をiFixitが分解──修理しやすさは“0点”(修理不能)
Appleが12月に予定より約2カ月遅れて出荷した無線イヤフォン「AirPods」をiFixitが分解した。本体は大量の接着剤が充填されており、バッテリーケースは傷つけずには分解できなかった。
米Appleの一連のモバイル製品の分解マニュアルを掲載しているWebサイトiFixitが12月20日(現地時間)、米Appleが13日に発売した無線イヤフォン「AirPods」の分解レポートを公開した。
AirPodsとそのバッテリーケースの両方を分解した。AirPods本体は棒状になっている部分にコードなどの部品がぎっしり詰まっており先端は大量の接着剤で封じられている。バッテリーケースは外側を傷つけずに分解することは不可能だった。iFixit恒例の“修理しやすさ”判定は10点満点中0点になった。
AppleはAirPodsの修理サービス料金を、ケースは49ドル、本体は片方69ドルとしている。恐らく修理ではなく新品との交換になるのだろう。
この分解で、本体のバッテリーは93ミリワット時であること、ケースのバッテリーは1.52ワット時であることなどが分かった。
ケースについては、レントゲン写真を撮影したところ、基板のハンダ接合部にボイド(ハンダで発生する気泡)が見られた。iFixitは、これが出荷が予定より遅れたことに関連するのではないかと推測している。
豊富な写真や部品のメーカー名なども掲載されているiFixitのレポートはこちら。
変更履歴:当初、ケースの基板の問題についての説明部分が不正確でした。お詫びして訂正いたします。[2016/12/21 21:50]
関連記事
- Apple、「AirPods」の修理サービス料金表示を改定 なくすと保証期間中でも69ドル
Appleの無線イヤフォン「AirPods」に関する修理サービス料金表示では、紛失した場合は1年間の保証期間中でも69ドルで対応するとなっている。 - 「AirPods」ようやく発売 数量限られ「出荷日:4週」に
Appleが、10月発売予定だったApple製品専用Bluetoothイヤフォン「AirPods」をようやく公式オンラインストアで発売した。立ち上げ段階の数量が限られており、発売数時間で出荷予定は4週間になっている。19日の週には実店舗でも販売開始するとしている。 - Apple、15分充電で3時間連続使用できる完全ワイヤレスイヤフォン「AirPods」発表
Apple版EARINはSiri対応と長時間駆動が特徴だ。 - Touch Bar付き13インチ「MacBook Pro」をiFixitが分解──SSDの交換はほぼ無理
Appleの新しいTouch Bar付き13インチ「MacBook Pro」をiFixitが分解した。“修理しやすさ”は最低の1/10点。プロセッサやRAMだけでなく、SSDもメインボードにはんだ付けされている他、パワースイッチ周りも修理が難しいとしている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.