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Tesla、AppleのSwift責任者を引き抜き、自動運転ソフト担当幹部に指名
完全自動運転を目指すTeslaが、Appleのプログラミング言語「Swift」を開発したクリス・ラトナー氏を自動運転ソフト担当副社長に迎える。
米Teslaは1月10日(現地時間)、米Appleを退社するプログラミング言語「Swift」の責任者、クリス・ラトナー氏(38)を自動運転ソフト担当副社長に迎えると発表した。
ラトナー氏は同日、Swiftのプロジェクトリードを退くとSwiftコミュニティーのメーリングリストで発表した。その際同氏は「新たな分野を開拓する目的」で退社するとしていた。
ラトナー氏は2000年、イリノイ大学の学生としてコンパイラ基盤の「LLVM」を立ち上げ、現在もプロジェクトを統括している。Appleには2011年に入社し、同社は2014年にラトナー氏が開発したプログラミング言語Swiftを発表した。
ラトナー氏はTeslaで、ジンナー・ホセイン氏の後継として、自動運転エンジニアリングチームを率いる。ホセイン氏はこれまで、イーロン・マスクCEOが経営する宇宙開発企業SpaceXのソフトウェア担当副社長と兼任だったが、今後はSpaceXに専念する。
Teslaは2016年10月、全モデルを完全自動運転対応で製造販売し、ソフト更新でいつでも有効化できるようにすると発表している。
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