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線画を自動でカラーに ディープラーニング応用のWebサービスが登場
ディープラーニングを応用し、線画を自動でカラーにしてくれるWebサービスが公開された。大まかに色を指定して塗ってもらうことも可能だ。
ディープラーニングを使い、線画を自然な色合いで自動着色するWebサービスを、エンジニアのたいやま(@taizan)さんが公開した。Webブラウザ上で実行できる。
専用ページの「ファイル選択」から線画のファイルをアップロードすると、自動で着色し、着色前後の画像を左右に並べて表示してくれる。カラーパレット機能を使って着色したい色を選び、大まかに指定して色付けすることも可能だ。現時点でアップロードできる画像ファイルは、JPGか透過なしのPNGのみ。GIFなどには対応していない。
たいやまさんは、昨年12月に「初心者がchainerで線画着色してみた。わりとできた。」と題した記事をブログに公開。ニューラルネットワーク構築向けライブラリ「Chainer」(Preferred Networks製)を利用し、カラー画像と線画のセット(約60万枚)をディープラーニングで学習させるなどして自動着色機能を開発したという。
たいやまさんはブログで「絵師の方たちのちゃんとした塗りにはまだまだ勝てないと思いますが、ざっくり塗るには便利だと思います」と記している。
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