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米連邦控訴裁、大統領令停止を支持 「何かあったら判事のせいだ」とトランプ氏
ドナルド・トランプ米大統領による移民規制令をめぐり、米連邦控訴裁は、ワシントン州の連邦地裁の大統領令即時停止の決定に対するトランプ政権の異議申し立てを退けた。
ドナルド・トランプ米大統領によるイスラム圏7カ国からの入国一時停止を含む大統領令をめぐり、米連邦控訴裁は2月4日(現地時間)、大統領令の即時停止を命じた連邦地裁の仮処分の決定を不服として、効力停止を求めたトランプ政権の申し立てを退けた。
米国の高等裁判所に当たる第9巡回区合衆国控訴裁判所は、ワシントン州に対しては5日午後11時59分までに、トランプ政権に対しては6日の午後3時までに、連邦地裁の仮処分決定に関する資料を提出するよう命令した。(その後、システムメンテナンスのため、提出期限が6日午前1時と6日午後3時に延期された。)控訴裁はこれらの資料でさらなる審議を続ける。少なくとも審議中は大統領令は停止される。
トランプ氏はこの決定を受けTwitterの個人アカウント(@realDonaldTrump)で「判事が米国をこのような危機に陥れようとするとは信じ難い。何か起きたら彼と裁判制度のせいだ。(危険な)人々が押し寄せる。最悪だ」「私は国土安全保障で米国に入国しようとする人々を非常に注意深く審査するようにした。裁判所はそれを非常にやりにくくした!」などとツイートしている。
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