“動画ファースト”のFacebook、動画の音声を初期設定でオンに(無効化可能)
Facebookが、モバイルアプリでのニュースフィード上の動画再生で、初期設定で音声をオンにし、縦型動画は全画面表示にするなどの変更を行った他、「Apple TV」など向けの専用動画アプリを公開した。
米Facebookは2月14日(現地時間)、動画関連の4つの強化を発表した。
ニュースフィード上の動画の音声を初期設定でオンに
これまでニュースフィード上の動画は、ユーザーが有効にするまで無音で再生されていたが、端末の音量がオフになっていなければ、初期設定で音が出るようになった。
この機能はAndroidであれば[≡]→[アプリの設定]→[ニュースフィード上のビデオを音声付きで再生]で、iOSでは[≡]→[設定]→[アカウントの設定]→[音声]→[ニュースフィード上のビデオを音声付きで再生]で無効にもできる。
縦位置動画の表示改善
モバイル端末で撮影したものなど、縦長動画の増加に合わせ、モバイルアプリでの縦位置動画(vertical video)を従来より大きく表示するようになった。
ピクチャーインピクチャーで“ながら見”が可能に
ニュースフィードのスクロールを続けながら動画の再生を続けられるように、ピクチャーインピクチャー機能を追加した。小さくした動画画面は、端末の画面の4隅のどこにでも移動できる。Androidアプリであれば、Facebookアプリ以外のアプリの使用中でも動画の再生を継続できる。
「Apple TV」や「Amazon Fire TV」向けアプリの公開
「Apple TV」「Amazon Fire TV」「Samsung Smart TV」向けの公式アプリ「Facebook video app for TV」を公開する(本稿執筆現在、日本のApple TVのアプリストアではまだ公開されていない)。「Android TV」向けは発表されていないが、Facebookは「これら以外のプラットフォーム向けも公開していく」としている。
Facebookの動画は2016年10月にApple TVなどの大画面でキャストできるようになったが、アプリの公開でより簡単に再生できるようになる。
マーク・ザッカーバーグCEOは1日の業績発表後の記者会見で、“動画ファースト”戦略を推進し、モバイルアプリへの動画タブの追加やオリジナル動画コンテンツの制作を計画していると語った。
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