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Uber入りしたばかりの元Google幹部シンハイ氏が退社 過去のセクハラ疑惑で
セクハラ放置問題を社内調査中のUberに1月に入社した元Google幹部のアミット・シンハイ氏が退社したとRecodeが報じた。Googleでのセクハラをめぐる対立を開示しなかったことを理由に、カラニックCEOから辞職を促されたという。
1月に米Uberにエンジニアリング担当上級副社長として迎えられたばかりの元Google幹部、アミット・シンハイ氏が退社したと、米Recodeのカーラ・スウィッシャー氏が2月27日(現地時間)、Uberおよびシンハイ氏への取材に基いて報じた。
理由は、同氏が2016年2月にGoogleを退社したのが、ある従業員からのセクハラ被害届けの社内調査結果が確実だと告げられた後だったことを入社時に開示していなかったことという。
Recodeが今週、その経緯をUberに伝えた。Uberのトラヴィス・カラニックCEO自らシンハイ氏に退社を促したという。
シンハイ氏はスウィッシャー氏に対し、セクハラについては否定したが、Googleとその件で論争になったことは認めた。「20年の私のキャリアで、こんなことで非難されたことはなかった。Googleを退社したのは私自身の意志だ」と同氏は主張する。
シンハイ氏はGoogleの退社時、退社後は社会貢献に専念すると語っていた。
Uberは現在、19日に元従業員が自分のブログでセクハラとそれを放置したUber体制について暴露したことを受け、社内調査中だ。カラニック氏は当時、「すぐに人事に調査するよう命じた。Uberでこのようなことがあってはならない」とツイートしている。
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