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移民規制のトランプ大統領令、またも執行停止を求める仮処分
ドナルド・トランプ大統領が1月に署名した移民規制令の差し止め命令を受けて再度署名した新たな大統領令について、まずハワイ州が全米での執行停止を求める仮処分を決定した。
米ハワイ州の連邦地裁は3月15日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領が6日に署名した「米国への外国テロリストの入国から国家を守るための大統領令」の全米での執行停止を求める仮処分を決定した。
トランプ大統領が1月27日に署名した移民規制に関する大統領令は2月に全米での一時的な差し止め命令が出されている。大統領はこれを受け、7日に規制対象を前回より絞った新たな規制令に署名した。この大統領令は署名の10日後に執行される予定だった。
新たな大統領令では“懸念地域”からイラクが抜け、シリアからの難民受け入れを他の地域同様120日の停止に変更するなどやや緩和されている。
ハワイ州は、新たな規制令の内容もイスラム教徒禁止令になっており、これは信教の自由を定めた憲法に違反する恐れがあるとして執行停止を命じる仮処分を決定した。
ハワイ州は13日、大統領令執行停止を求める仮処分の申し立てを行った。西部ワシントン州も同日、申し立てを行っている。
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