Facebook、個人が募金できるツールの提供開始
例えば自宅の火災で困っている友人を助けるためや自分の手術代などをFacebookで募金できるツールが、まずは米国でβ版としてスタートした。
米Facebookは3月30日(現地時間)、Facebookのサービス上で個人ユーザーが募金できる「Personal Fundraisers」をまずは米国でβ版として立ち上げたと発表した。18歳以上のユーザーはFacebookの審査をパスすれば募金活動を行える。
募金を始めるには、誰のため(友達、非営利団体、自分自身)の、どのような目的(教育、医療、ペットの医療、災害対策、自宅の火災や交通事故などの個人的な危機、葬儀)の募金かを設定し、ストーリーとして目的を説明する文章を入れてニュースフィードに投稿する。例えば「交通事故で負傷した迷子犬の治療費」や「娘が通う学校でスペイン語の教科書を購入するための費用」などだ。友達を「招待」することで、直接寄付を求めることもできる。
ユーザーが集めた金額の6.9%+30セントを、Facebookが手数料として徴収する。手数料は、このサービスを維持するためのコスト(審査のための人件費やセキュリティ)に充てられる。
同社はまた、一部のFacebookページオーナー向けに、ライブ動画に「募金する」ボタンを追加できるようにしたことも発表した。このボタンで、ページオーナーがサポートしたい非営利団体への寄付をライブ動画配信中に募ることができる。このボタンを押して寄付すると、ライブ動画のコメントとして寄付したことが表示される。
同社は2013年12月、非営利団体に寄付できる「募金する」ボタンを追加し、2015年11月には非営利団体向けの募金キャンペーンページを立ち上げた。
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