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Twitter、政府提訴を取り下げ トランプ氏批判アカウントの情報要請撤回を受け
トランプ大統領に批判的なツイートを続けるアカウントの情報提供を要請する政府当局を提訴したTwitterが、政府側が要請を撤回したことを受け、提訴を取り下げた。
米Twitterは4月7日(現地時間)、米国土安全保障省(DHS)と米税関国境警備局(CBP)および関連する個人に対する前日の提訴を取り下げた。問題視していたユーザー情報提供要請を政府側が撤回したため。
この訴訟は、ドナルド・トランプ米大統領に批判的な情報を投稿する複数のアカウントに関する情報提供を政府が求めるのは憲法違反だとしてTwitterが起こしたもの。
同社カリフォルニア州北部地区連邦地裁に提出した文書によると、政府側の弁護士がTwitterの弁護士に接触し、情報要請を撤回するとしたため、提訴を取り下げたという。それ以上の詳細は不明だ。
情報提供の対象の1つとなっていた@ALT_uscisはTwitterと人権団体のACLUに対し、感謝をツイートした。
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