Microsoft、セキュリティ情報の新ポータルに意見募る ユーザーには不評?
新しいポータルサイト「セキュリティ更新プログラムガイド」について、Microsoftのフォーラムには「元のセキュリティ情報に戻して」などの声が寄せられている。
米Microsoftが月例セキュリティ更新プログラムに関する情報公開の方式を変更し、4月から新しいポータルサイト「セキュリティ更新プログラムガイド」(Security Update Guide)に切り替えたことについて、ユーザーからのフィードバックを募っている。
新しいセキュリティ更新プログラムガイドでは、APIを通じて業界標準のCVRF形式でデータを引き出す方法と、ダッシュボードを参照する方法を用意した。これまでのセキュリティ情報に付けていた識別番号は廃止され、ダッシュボードではCVE(共通ぜい弱性識別子)やKB(サポート技術情報)などに関連づけて更新プログラムを検索する仕組みになっている。
この変更は、「情報へのより良いアクセスと、必要な情報を選択して得られるようにカスタマイズする方法への要望」が数多く寄せられたことに対応したとMicrosoftは説明する。
しかし同社のフォーラムに寄せられたフィードバックでは、「元のセキュリティ情報に戻して」「新ポータルはどのパッチが必要なのか把握する助けにならない」などの投稿が多数の支持を集めている。日本からも、4月の月例パッチが公開された翌日の4月13日早朝の時点で「セキュリティ更新プログラムガイドが正しく表示されなかった」と指摘して、品質に疑問を投げ掛ける内容が投稿されていた。
Microsoftは4月21日のブログで「引き続きフィードバックに耳を傾けて、エクスペリエンスの向上に努める」と述べ、疑問点や改善すべき点などがあれば、FAQを参照するか、フォーラムに投稿してほしいと促している。
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