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YouTube、「制限付きモード」の不具合改善について報告
YouTubeが、3月にLGBTQ動画を自動的に「制限付きモード」で非表示にして問題になった件で、技術的な改善で1200万本を表示できるようにし、フィードバック用フォームを用意したと発表した。
米Google傘下のYouTubeは4月21日(現地時間)、3月に問題になった「制限付きモード」の不具合の改善について説明した。
この問題は、本来対象にならないはずのLGBTQ(Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender、Queer)コンテンツが誤って「制限付きモード」対象になっていたというもの。YouTubeは3月20日に謝罪し、改善を約束した。その際、完全な修復には時間がかかるとしていた。
現時点で、技術的な改善により、これまで不適切にフィルタリングしていた1200万本の動画を、制限付きモードの対象外にした。
また、ユーザーが簡単にフィードバックできるよう、フォームを用意した。問題動画の報告だけでなく、400字以内で制限付きモードについての意見を入力できる。
さらに、制限付きモードの対象となる可能性がある動画の条件についても説明した。例えば、セックスに関連する動画を対象にするかどうかを“われわれのシステムに学習させること”はかなり難しく、鍵となるのはコンテキストだとしている。
同社は「制限付きモードは完全ではないが、今後も改善していく」としている。
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