セブン-イレブン・ジャパンは5月30日、国内全店舗の店舗管理端末に顔認証システムを導入すると発表した。スタッフが顧客情報などを閲覧する際に顔認証でログインさせ、セキュリティ対策を強化する狙い。2018年春に約1万9600店舗に導入する。
各店舗で新商品、顧客、従業員などのデータを管理している端末に顔認証システム(NEC製)を導入する。店舗オーナーや従業員はあらかじめ顔情報を登録しておき、情報を閲覧する際に端末のカメラに顔を向ければ瞬時に認証される仕組みだ。
顔認証は、IDカードやID・パスワード認証と比べてなりすましなどの不正利用リスクを抑えられ、情報管理を厳格化できると見込む。正式導入に先立ち、都内10店舗で今年9月からテスト運用を始める。
改正個人情報保護法が5月30日に全面施行され、個人情報の取り扱いルールが厳格化された。これまでは、保有する個人情報が5000人以下の事業者は適用対象外だったが、改正法では全事業者が対象に。コンビニ店舗を運営する個人事業者も対象で、個人情報管理を徹底するよう対応を迫られている。
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