素人がMastodonインスタンスをアップデートできた話とお世話になったコマンドたち:アップデートしてみたんす(2/2 ページ)
エラーなくコマンドを実行できれば人は苦労をしないのである。
docker-compose up -dできない
直前の手順まではうまくいっていると思われるのに、Dockerコンテナを起動しようとすると
"port is already allocated"
というエラーが出て、一部のコンテナが起動できない。
対処法その1としてはDocker自体の再起動がある。
sudo systemctl restart docker
これで起動できたコンテナもあったが、依然としてエラーを吐いて起動できないコンテナもあった。エラーメッセージは「そのポートは既に別のプロセスが使っているから使えないよ」という意味なので、ポートを使っているプロセスを調べてみる。
sudo lsof -i:3000
すると、該当するポートを使用しているPIDが分かるので、これをkillする。
sudo kill 16164
前の自分がどんなコマンドを打ったか確認したい
history 100
いろいろとコマンドをいじってはうまくいかないことが続いていると、そもそも自分が何の操作をしたのかも怪しくなってくる。ターミナルで上方向キーを押せば1回前のコマンドも出てくるけれど、100回前のコマンドを調べるのは難しい。
そんな時に役立つのがhistoryコマンド。上記のように入力すれば100回前までのコマンド履歴一覧を出してくれるため、過去の自分がどんなコマンドを打ったかさかのぼって調べることができる。数字を500など大きくすればそれだけ前までさかのぼれる。
単純なコマンドだが、実はこれが一番大事なコマンドではないかと個人的には思う。素人でもこれさえ知っていれば、他の人に助けを求める時にどのような操作をしたのか説明できる。Mastodon以外の作業でも役立つことがあるだろう。
初めてのMastodonインスタンスのアップデートを通して筆者が学んだのは、「しばらく触らないと忘れる」ということだ。コマンドはもちろんそうだし、実はサーバにログインする際にもユーザー名を間違ったり、パスワードを間違えたりして一瞬焦った。忘れるから、と紙に書いてディスプレイなどに貼っておくのはセキュリティ的に論外だが、鍵のかかる場所などに紙を保存しておいてもいいかもしれない。
今回の作業では、インスタンスを立ち上げてから約1〜2カ月ほどブランクがあったために起きた失敗も少なくない。毎日ログインして何か作業する必要はないが、バージョン1.4.2のように重大なバグがある可能性もあるため、公式のリリースが来たらすぐに対応する(あるいは見送る)程度の頻度で作業していたほうが安定的にインスタンスを保守できるだろう。
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そして新しいマストドンかわいい。
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