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塚田農場、アルバイト研修にVR導入 養鶏・食肉加工をリアル体験「生産者に感謝を」
居酒屋「塚田農場」のアルバイト向けに、VR(仮想現実)映像で養鶏場や加工センターの仕事を疑似体験する研修がスタート。食肉処理のシーンもリアルに感じられる。
居酒屋「塚田農場」を運営するエー・ピーカンパニーは7月11日、店舗のアルバイト向けに、VR(仮想現実)技術を活用した研修を始めると発表した。養鶏場や加工センターの仕事を現地職員の視点で体験させ、「素材の価値を消費者に伝える役割を認識してもらう」という。
これまで正社員が鹿児島県などで行っていた現地研修をVR映像化。アルバイトがVR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着して疑似体験できる。映像は、地鶏農家の仕事を見る「養鶏編」、食肉処理の様子を収めた「加工編」などを用意。「単なる動画ではなくVR映像を見ることで、食肉処理のシーンなどをリアルに感じてもらい、生産者への感謝、理解を深めてほしい」としている。
同社の大久保伸隆副社長は「アルバイトのサービスの質が、来店者の満足に直結する」と話す。しかし「約5000人のアルバイトを実際の養鶏場に連れて行くとすれば、約2億5000万円かかる」ため、VR映像(製作費500万円程度)で代替し、コストを抑える考え。
「(店舗数の拡大に伴い)アルバイトの採用数が増える中、『食のあるべき姿の追求』という私たちの理念が薄まらないようVR研修の導入を決めた」(大久保副社長)
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