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「パズドラ」ガチャで誤認表示 消費者庁、ガンホーに措置命令
消費者庁がガンホーに景品表示法違反(優良誤認)で措置命令。「パズル&ドラゴンズ」の「ガチャ」で、入手可能なモンスターについて誤認させる表示があったという。
消費者庁は7月19日、スマートフォンゲーム「パズル&ドラゴンズ」を運営するガンホー・オンライン・エンターテイメントに対し、景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出した。いわゆる「ガチャ」で入手できるモンスターについて誤認させる表示をしていたという。
消費者庁によれば、同社はYouTubeとニコニコ生放送の番組内で、ゲーム内イベント「特別レアガチャ『魔法石10個!フェス限ヒロインガチャ』」(17年2月13〜26日)で入手できる13体のモンスター全てが、通常の「進化」とは異なる「究極進化」の対象であるかのように紹介していた。
だが、実際に究極進化の対象だったのは2体だけで、残り11体は通常の進化だった。消費者庁はガンホーに対し、再発防止策を講じて、役員と従業員に周知徹底するよう求めている。
さらに、同社のスマホゲーム「ディズニーマジックキングダムズ」のバナー広告表示も、景品表示法違反(有利誤認)に当たるとして措置命令を出した。特定のアイテムをセットで購入すると安くなるとしていたが、実際には別々に購入した場合と比べても安くはならなかったという。
ガンホーは19日、公式サイトで「関係者の皆さまに大変ご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪。商品説明表示、ライブ配信番組に関する社内のチェック体制を見直し、「細心の注意を払って運営する」としている。
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