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YouTube、「Redirect Method」スタート
YouTubeが、サービス上でのテロリストなど過激主義者によるリクルートを阻止する目的で、プロパガンダ動画を見ようとするユーザーを反テロリズム動画にリダイレクトする機能を追加した。
米Google傘下のYouTubeは7月20日(現地時間)、テロ行為対策の一環として「Redirect Method」を“ローリングアウト”したと発表した。
Redirect Methodは、同社が6月に発表した4つのテロ対策の1つ。Alphabet傘下のシンクタンクJigsawと協力し、ISISなどの過激団体に興味を持っている可能性のある視聴者をターゲットとするオンライン広告で、反テロリズム動画にリダイレクトするというものだ。
Jigsawは英Moonshot CVEとの協力により、テロリスト予備軍が興味を持ちそうな検索クエリや過激主義者によるリクルート目的のプロパガンダ動画を検出し、それらを入力・再生しようとしたユーザーに反過激主義動画にリダイレクトする広告を表示する。
パイロットテスト段階で、32万人以上のユニークユーザーがこれらの広告をクリックし、総計50万分以上の動画が再生されたという。
YouTubeはRedirect Methodの他に、機械学習による問題コンテンツ検出システムの強化、人力での検出強化、ポリシーに違反していなくても問題のある動画には広告を表示させなくするなどの対策を進めている。
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