「Apple Watch Series 3」(仮)はIntelモデム搭載のスタンドアロン端末か
次期「Apple Watch」にはIntelのモデムチップが搭載され、単体での通話やメッセージング、Apple Musicのストリーミングが可能になるとBloombergのマーク・ガーマン記者が報じた。
米Appleが今秋に次期iPhoneと同時に発表するとみられる「Apple Watch Series 3」(仮)ではLTEサポートモデルも登場すると、Apple関連の情報で定評のある米Bloombergのマーク・ガーマン記者が8月4日(現地時間)、複数の情報筋の話として報じた。
LTEモデムは米Intelが供給するという。AppleのiPhoneシリーズのモデムはこれまで米Qualcommが独占的に供給してきたが、現行の「iPhone 7/7 Plus」ではIntelのモデムも採用している。
AppleとQualcommは現在、モデムチップをめぐって法廷闘争中だ。
Apple Watchがモデム搭載になれば、iPhoneと連係させなくてもWi-Fi環境でなくても、スタンドアロンでの通話やメッセージング、Apple Musicでの音楽ストリーミングなどが可能になる。
この機能は現行の「Apple Watch Series 2」発表前にもうわさされたが、Series 2はGPS機能が搭載されるにとどまった。
Bloombergによると、Appleは世界の通信キャリアとLTEモデルの販売について交渉しており、米国ではソフトバンク傘下のSprint以外の4大キャリア(AT&T、Verizon、T-Mobile」が販売する見込みという。
このうわさに加え、米Daring Fireballのジョン・グルーバー氏が、デザインが刷新される可能性があると報じた。だが、同メディアはこれまで確度の低いうわさも取り上げており、このうわさについてもグルーバー氏自身が「この情報は未確認の情報筋の話なので、あまり信じていない」としている。
Appleの6月のWWDCでの発表によると、Apple Watchの次期OS「watchOS 4」」のアップデートでは、Apple Musicのプレイリストの自動同期やシチュエーションに合わせた音楽再生、ワークアウト関連の機能強化などが実施される。
ティム・クックCEOは4〜6月期の業績発表後の電話会見で、Apple Watchの販売台数は前年同期比で50%以上増加したと語った。
AppleはApple Watchの出荷台数を公表しないが、米調査会社Strategy Analyticsによると、同四半期の出荷台数は56%増の280万台だった。
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