ニュース
ソフトバンク、コワーキングスペースのWeWorkに44億ドル出資
ソフトバンクが10兆円ITファンドで、米コワーキングスペース企業WeWorkに44億ドル出資する。両社は7月、合弁会社設立と日本進出を発表している。
ソフトバンクとソフトバンク・ビジョン・ファンドが米コワーキングスペース企業WeWorkに44億ドル(約4800億円)出資する。WeWorkが8月24日(現地時間)に発表した。
WeWorkは、2010年創業のニューヨークに拠点を置く非公開企業。世界16カ国50都市以上で160以上のスペースを15万人以上の会員に提供している。個人や起業家だけでなく、SpotifyやMicrosoftなど、グローバル企業も利用している。
7月にはソフトバンクグループと合弁会社「WeWork Japan」の設立を発表した。2018年初頭に最初の拠点を東京に開設する計画だ。
ソフトバンクは、44億ドルのうち、30億ドルでWeWorkの新規および既存株式を購入し、残り14億ドルはWeWork Japan、中国のWeWork China、韓国のWeWork Pacificに出資する。また、ソフトバンクグループの幹部2人がWeWorkの取締役に就任する。
WeWorkのアダム・ニューマンCEOは発表文で「(ソフトバンクの社長)孫氏はビジョナリービジネスリーダーだ。われわれのミッションを強力に支援してもらえることを光栄に思う」と語った。ソフトバンクの孫正義氏は「アダム(ニューマン氏)のユニークなビジョンと才能あるチームは様々なタイプのクリエイターに高い柔軟性と機会を提供する共有プラットフォームを作り出した。WeWorkをサポートできてわくわくしている」と語った。
関連記事
- ソフトバンク、配車アプリのGrabにDidi Chuxingと共に20億ドル出資へ
ソフトバンクが、Appleが出資する中国Didi Chuxingと共同でシンガポールの配車アプリ企業Grabに最高20億ドルを出資する。 - ソフトバンク、ワークスペース運営のWeWorkと合弁会社
ソフトバンクグループと米WeWorkが合弁会社を設立すると発表。ワークスペース事業の国内展開に注力していく。 - ソフトバンクの10兆円ITファンド、Appleやシャープも参画で発足
ソフトバンクはIT関連企業への出資を目的とした「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を約930億ドル規模で発足したと発表した。サウジアラビア、アブダビ首長国の政府やApple、Qualcomm、シャープなどが参画する。 - シリコンバレー見聞録 コワーキングスペースをレンタルするWeWork
IT起業の聖地といわれるシリコンバレーで見聞きした刺激的かつ興味深い体験から、注目のポイントを紹介。“その3”は、ニューヨークを拠点に起業家などにオフィススペースをレンタルしているスタートアップWeWorkです。 - <オルタナティブ・ブログ>redditのAMA担当をクビになったヴィクトリアさん、WeWorkに就職
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.