「リアル経済に基盤」 メタップスの韓国子会社がICO 仮想通貨と既存システム連携
メタップスの韓国子会社がICOを計画。独自の仮想通貨「PlusCoin」は、既存のシステムと連携させる予定だ。
メタップス(東証マザーズ上場)の韓国子会社・Metaps Plusが、仮想通貨を使った資金調達「ICO」(Initial Coin Offering:新規仮想通貨公開)を予定している。独自の仮想通貨(トークン)「PlusCoin」を発行して資金を調達し、仮想通貨交換所「CoinRoom」を設立する計画。韓国で展開している広告ネットワークや決済システムにPlusCoinを導入する計画もあり、「リアル経済に基盤にした仮想通貨」をうたっている。
ICOホワイトペーパーなどによると、CoinRoomは2018年3月に設立予定。PlusCoinのホルダーは、CoinRoomの利益の一部(10%以内)の配当を受けられるほか、CoinRoomの手数料が割り引かれる。
ホワイトペーパーでは、Metaps Plusが韓国で展開しているスマートフォンアプリ向け広告ネットワークや、モバイルクーポンシステムとPlusCoinを連携させる計画や、PlusCoinのリースサービスの提供計画も明らかに。仮想通貨だけで閉じた仕組みではなく、リアル経済を基盤にしたコインになるとうたっている。
同社の広告ネットワークを利用している広告主は、SDKを通じ、PlusCoinで広告料金を支払ったり、保有コインに応じて広告料金のディスカウントを受けられるという。
同社が韓国で展開しているモバイルクーポンシステムは、毎年100億円相当の取り扱いがあるというが、契約や手続きが面倒で、銀行やカード会社などに決済手数料を支払う必要もありコスト高だった。PlusCoinとブロックチェーン、スマートコントラクトを導入することで、店舗は簡単にシステムを利用できるようになるほか、店舗・クーポン利用者とも、保有コインに応じた割り引きなどが受けられるという。
ICOは9月26日〜10月10日の予定。イーサリアム建てで募集する。
このニュースを受け、9月1日午前の東証マザーズ市場でメタップス株が急伸。一時ストップ高となる前日比700円高の3825円を付け、Twitterトレンドに「メタップス」が入った。
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