英Dysonは9月26日(現地時間)、2020年までに電気自動車(EV)市場へ参入する方針を明らかにした。家電製品で手掛けてきたファンやモーター、バッテリーの技術を活用し、全て独自開発を目指すという。
創業者のジェームズ・ダイソン氏が全社員宛に送ったメールで明らかにした。既にDysonの技術者と自動車業界の人材を組み合わせた400人以上のチームがプロジェクトに関わっており、今後も積極的に採用を進めるという。バッテリーや車体の研究開発には20億ポンド(約3000億円)を投じる。
自動車産業で技術競争が激しいことを理由に、現段階ではEVの詳細は公開しないという。メールでは「排ガスをフィルターによって浄化するのではなく、源泉で解決する能力がある」としており、完全バッテリー駆動の車両になる見込み。
英国政府は今年7月、2040年からガソリン車とディーゼル車の販売を全面禁止すると発表している。
「世界中で大気汚染の問題を解決するための野望が私には残っている。環境リスクの解決策を提供するのは義務だ」(ダイソン氏)
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