「Firefox 56」公開、スクリーンショット機能やAndroidでのFlashサポート終了など
「Firefox 56」は、表示しているWebページのスクリーンショットを手軽に保存・共有できる機能やタブを他の端末に送る機能などが追加された。「最高」2件を含む複数の脆弱性にも対処した。Android版ではFlashのサポートを終了した。
米Mozilla Foundationは9月28日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Firefox 56」をデスクトップ(Windows、Mac、Linux)およびAndroid向けに公開した。
WebページのスクリーンショットをFirefoxから離れずに取得・保存・共有できる機能などが追加された。
ページの一部も切り取れる「スクリーンショット」機能
スクリーンショットを撮りたいページを表示したままツールバーに追加されたハサミのアイコンをクリックすると切り取りたい部分を選択する画面になる。
カーソルを合わせた部分の段落や画像が候補として示される。クリックしてから選択範囲を変更することも可能だ。クリックすると選択範囲の右下に、キャンセル、ダウンロード、クラウドへの保存を選ぶボタンが表示される。
クラウドに保存した画像は「自分のショット」ページで一覧でき、一意に割り当てられたURLによってFacebook、Twitter、Pinterest、メールで共有できる。
タブを複数端末で共有する機能「Send Tabs」
複数端末で共通のブラウザ環境を使えるFirefoxの同期機能「Firefox Sync」を有効にしてあれば、開いているタブを他の端末に送る新機能「Send Tabs」が使えるようになった。
デスクトップの場合は送りたいタブを右クリックし、「タブを端末に送る」で表示される送信先候補端末を選ぶ。Androidでは、画面右上のメニューボタン→[共有]→[他の端末に送信]を選ぶ。
受信した側のFirefoxにプッシュ通知が表示されるので、これをクリックすればタブが開く。
Android版ではFlashのサポートを終了、Android 4.0はサポート外に
「他の主要ブラウザと同様に」、モバイルでのFlashのサポートを終了する。Flashをまだ使っているWebサイトに関しては、「Webサイトオーナーに直接、オープン標準に更新するよう働きかけてください」としている。
米Adobe Systemsは2020年末にFlashの提供を終了する計画だ。
また、2011年リリースの「Android 4.0」(コードネーム:Ice Cream Sandwich)のサポートを終了する。
セキュリティ関連
多数の脆弱性が修正された。重要度が4段階で最も高い「最高」に区分される脆弱性2件を含む。これらはメモリ安全に関連するもので、悪用されれば任意のコードを実行される恐れもあるという。
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