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ロシア検索大手Yandexの音声AIアシスタント「アリス」誕生
ロシアの検索最大手Yandexが、「Googleアシスタント」やAppleの「Siri」、Amazon.comの「Alexa」、Microsoftの「Cortana」のような音声で制御するAIアシスタント「Alice」を発表した。自然なロシア語で会話できる。
ロシアの検索最大手Yandexは10月10日(現地時間)、米Googleの「Googleアシスタント」や米Appleの「Siri」のような音声AIアシスタント「Alice」を発表した。iOS/Android版Yandexアプリの最新バージョンで利用できる。Windowsでもβ版をインストール可能だ。自然なロシア語で会話し、必要な情報を提供するとしている。
話し掛ける「ホットワード」は「こんにちは、アリス」。Googleアシスタントなどと同様に、こう呼び掛けてから天気予報やレストラン情報、交通情報、ニュース、音楽などについて質問すると、女性の声で答えてくれる。
Yandex独自の音声認識ツール「SpeechKit」と同社でのユーザー検索の膨大なデータを使って構築した。連続した会話が成立するのが特徴としている。
例えば、下に転載した動画では、「こんにちは、アリス。プランクの世界記録は?」「8時間1分です」「無理だな」「やればできます」と会話が成り立っている。
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