3分で商標出願 AI活用「Cotobox」 弁理士がリリース
商標登録出願の準備が簡単にできるオンラインサービス「Cotobox」β版が公開された。出願書類の作成が最短3分で可能という。
弁理士が代表を務めるベンチャー企業・cotoboxは11月20日、商標登録出願の準備が最短3分でできるというオンラインサービス「Cotobox」のβ版を公開した。商標が登録可能かチェックできる無料の検索サービスと、出願書類をオンラインで簡単に作成でき、弁理士チェック後に特許庁に提出する有料サービスを提供する。
検索サービスは、キーワードを入力して検索ボタンを押すだけで、そのワードで商標登録できそうな区分を案内。書類作成支援サービスを使えば、3ステップ・最短3分で出願書類の作成が完了するという。書類作成後は、提携弁理士が最終チェックして特許庁に提出。管理画面で特許庁の審査状況や商標権のステータスを確認できる。
サービスにはディープラーニング技術を導入。商標の権利範囲を適切に検索できるようにしたほか、ユーザーが気になる商品・役務の内容をテキスト入力することで、特許庁審査基準に対応する指定商品・指定役務に自動的に抽出する技術も実用化したという。
料金は、「エコノミープラン」が出願時5000円、登録時1万5000円、提携弁理士によるフルサポート付き「プレミアムプラン」が出願時3万5000円、登録時1万5000円(それぞれ、区分を1つ指定した場合の価格で、印紙代を除く)。
同社の代表・五味和泰(ごみ・かずやす)氏は弁理士。大手国際特許事務所で10年にわたって知財の実務経験を積み、2015年に独立後、南カリフォルニア大学ロースクール留学を経て2016年2月に同社を起業したという。
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