Pixar共同創業者のジョン・ラセターCCO、“過失”で半年休職へ
PixarおよびWalt Disney Animation StudiosのCCO(最高クリエイティブ責任者)を務めるジョン・ラセター氏が、セクハラ報道を受けて半年間休職すると従業員に告げた。
米Pixar Animation Studiosの共同創業者で同社およびWalt Disney Animation StudiosのCCO(最高クリエイティブ責任者)を務めるジョン・ラセター氏が、“過失”の責任をとって半年間休職すると、米Hollywood Reporterが11月21日(現地時間)、同氏が全社員宛に送ったメールを添えて報じた。
同氏は「トイ・ストーリー」シリーズや「アナと雪の女王」などの製作総指揮でも知られるクリエイターだ。同氏は従業員宛メールで「私は最近、自分にとって非常に苦痛な難しい会話を交わしました。(中略)その結果、意図したわけではありませんが、皆さんの中の数人に無礼な行為をし、居心地の悪い思いをさせていたことが分かりました」として謝罪し、Disneyとの話し合いの結果、半年間の休職を決めたと語った。「6カ月のサバティカル休暇後に、皆さんのリーダーにふさわしい人間として復帰できることを望んでいます」
同氏は現在、2018年公開予定の「Mr.インクレディブル2」や2019年予定の「トイ・ストーリー4」、「アナと雪の女王2」などに監督や脚本担当としてたずさわっている。
Hollywood Reporterの別の記事によると、同氏は従業員の間で、女性に抱きついたりキスをしたり、体について言及したりすることで知られていたという。
2019年6月公開予定の「トイ・ストーリー4」の脚本に迎えられた女優のラシダ・ジョーンズは、ラセター氏に望まない行為をされた後、プロジェクトを離れたという。
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