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暗号化メールサービス「ProtonMail」、連絡先保護機能を追加
エンドツーエンドの暗号化でコンテンツを守るメールサービス「ProtonMail」に、連絡先データを暗号化と電子署名で保護する機能が追加された。ジャーナリストが情報源を保護するケースを想定したという。
スイスに拠点を置く暗号化メールサービスProtonMailは11月21日(現地時間)、Webアプリ版をバージョン3.12にアップデートし、Contacts(連絡先)機能を刷新したと発表した。暗号化と電子署名により、“世界初のゼロアクセス”を実現したという。
この機能は、例えば情報源を守る必要があるジャーナリストなどを想定して追加したとしている。パラダイス文書を保有する国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)は、パナマ文書の際に情報源を守りきれたことが、パラダイス文書のリークに繋がったとしていた。
ProtonMailの新しいEncrypted Contacts Managerは、ユーザーだけがデクリプトでき、ProtonMailも読めない方法で連絡先のフィールドを暗号化する。
さらに、連絡先が改ざんされていないことを検証・保証する電子署名を連絡先データに追加した(詳細説明)。
ProtonMailは2013年に立ち上げの、エンドツーエンドの暗号化でプライバシーを守るのが特徴のメールサービス。制限付き無料版と有料版がある。新しいContactsは無料版でも利用できる。
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