「日本人女性の約3割がネット上のセクハラを経験している」──シマンテックのセキュリティソフトブランド「ノートン」は11月28日、オンラインハラスメントに関するこんな調査結果を発表した。
ハラスメントの被害上位3つは「悪意のあるゴシップやうわさ話」(46%)、「誹謗中傷」(34%)、「セクハラ」(32%)。セクハラで多かったのは、「断ったにもかかわらず男性からしつこく交際を迫られた」(31%)、「あからさまに性的な内容を含む不快なメールを受け取った」(19%)など。30歳未満の女性は、40%がネット上でセクハラ被害に遭った経験があるという。
一方で、被害に遭った女性のうち、警察に被害届を出したのはわずか4%。49%が「無視してやり過ごした」と回答し、21%が「どうすればよいか分からなかった」と答えた。ハラスメントによる影響は実世界にもおよび、被害者の35%が「気分の落ち込み」を感じ、33%が「不安や懸念を感じた」と回答。15%は「うつや不安神経症を発症」したという。
ノートンは、オンラインハラスメントから身を守るための対策も案内している。
- 所有するデバイスのセキュリティ設定やプライバシー設定を確認する
- 加害者に応答しない
- 受け取ったメッセージや写真などを証拠として保存する
- 被害者にサポートの手を差し伸べる
- ハラスメントと見なされる言動を発見したら関係当局へ速やかに届け出る
- 不適切なコンテンツを見つけた場合、サイト運営者に削除やブロックを要請する
調査対象は、16歳以上の日本人女性504人。市場調査企業のMorar HPIが定量的オンラインアンケートを実施した。
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