17年の不祥事ランキング 「このハゲー!」や大手メーカーの改ざん上位に
宣伝会議が、2017年に発覚した不祥事を男女1000人に調査。大手メーカーを中心に偽装問題が次々と発覚し、企業のコンプライアンスが問われる事態となった。
広報専門誌『広報会議』を手掛ける宣伝会議は12月4日、全国1000人の男女を対象に実施した「最もイメージダウンした出来事」の調査結果を発表した。1位は「このハゲー!」というフレーズが話題になった「豊田真由子氏の元秘書への暴言」。「神戸製鋼所のデータ改ざん」や「日産自動車・SUBARUなどクルマメーカーの無資格検査」が発覚するなど、大手メーカーを中心に偽装問題も話題になった。
2017年に「イメージダウンした不祥事ランキング」のトップ10は以下の通り。
1位:豊田真由子氏が元秘書に暴言「このハゲー!」(51.8%)
2位:神戸製鋼のデータ改ざん問題(40.2%)
3位:日産自動車の無資格検査発覚(37.0%)
4位:元SPEED・今井絵理子議員の不倫騒動(31.9%)
5位:旅行業者「てるみくらぶ」倒産(26.9%)
6位:東芝で相次いだ決算発表延期(24.3%)
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7位:総菜店「でりしゃす」O157感染問題(17.1%)
8位:ヤマト運輸値上げと残業代未払い(11.6%)
9位:SUBARUの無資格検査発覚(9.4%)
10位:タカタの民事再生法申請(7.2%)
「豊田真由子元衆議院議員の暴言」「元SPEED・今井絵理子参議院議員の不倫騒動」など、政治家の不祥事が目立つ一方、「神戸製鋼のデータ改ざん」「日産自動車・SUBARUの無資格検査」など大手メーカーを中心に発覚した偽装問題もランクインした。
日産、SUBARAに続き、三菱マテリアルや東レの子会社など老舗メーカーでも品質データの改ざんが明らかになり、日本企業の風土やコンプライアンスが問われる事態になっている。調査対象者からは「日本のものづくりの根幹をゆるがす(神戸製鋼の件)」「クルマは人の命にかかわる乗り物なのに無資格者が検査していることに衝撃を受けた(日産の件)」といった辛らつな声が上がった。
調査期間は11月8日〜9日。全国20〜69歳の男女1000人にインターネット調査を実施した。広報会議の編集部が選定した15事例のうち、上位3つまでを調査対象者に選んでもらう形で行った。
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