セゾン情報システムズは12月11日、ブロックチェーン技術を活用した独自の社内仮想通貨の利用を開始したと発表した。利用者は、社内活動などへの貢献により社内仮想通貨をため、専用のスマートフォンアプリから利用できる。まずは社内カフェで試験運用する。
スマートフォンアプリでは、社内仮想通貨の残高確認や、利用者間での授受が可能。新たなコミュニケーションを生み出すきっかけにもなると考えられている。
開発した社内仮想通貨は、「Bitcoin Core ブロックチェーン技術」をベースとしており、紛失などの心配がなく安全で確実な運用ができるという。
同社の研究開発組織「ブロックチェーンラボ」では、実業務におけるブロックチェーン技術の利活用に向けた研究・開発を進めている。今後は、福利厚生の充実や社内システムとの連携などにより利便性を向上するとともに、社外の人にも体験できるようなものも用意したいという。また、同技術を生かした新たなサービス提供や事業化も検討している。
(太田智美)
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