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約1メートルの遠隔無線充電システム「WattUp」、CESで披露へ
電波式の無線充電システム「WattUp Mid Field」は最長3フィート(約90センチ)の距離にある複数のスマートフォンや無線イヤフォンを同時に充電できる技術。FCCの認可を取得し、CES 2018でデモする。
無線充電システムを手掛ける米新興企業のEnergous Corporationは12月26日(現地時間)、最長3フィート(約90センチ)の遠隔からの無線充電を可能にするシステム「WattUp Mid Field transmitter」が米連邦通信委員会(FCC)の認可を取得したと発表した。
現行のQiなどの電磁誘導式の無線充電と異なり、RF(電波)を使うので物理的に接触させずにスマートフォンなどの端末を充電できる。同時に複数(10台まで)の端末を充電できるし、「Wi-Fiと同様に、WattUpエコシステムはトランスミッター(送信元)とレシーバ(受信先)のメーカーが異なっても充電が可能」という。
同社はトランスミッターを、PCのディスプレイの縁やスマートスピーカー、テレビなどに搭載することを想定している。将来的には送電可能な距離が伸びるとしており、記事末に転載したコンセプト動画のように、リビングのテレビから室内の様々な端末を充電できるようになるかもしれない。
Energousはこのシステムを2018年1月日からラスベガスで開催の「CES 2018」で披露する計画だ。
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